賃貸と不動産購入を比較すると、住宅の維持費の面では賃貸が経済的であると言えます。
簡潔にまとめると、賃貸の方が住宅の維持費が安いということです。たとえば、賃貸住宅では、備え付けの機器や設備が故障した場合、修理や交換費用は基本的に大家負担となります。具体的には給湯器、鍵、水道、風呂場、トイレなどが該当します。もちろん、入居者に過失がなく自然故障の場合に限ります。しかし、不動産を購入した場合は、修理や交換費用は個人で負担する必要があります。また、税金の面でも、賃貸住宅では固定資産税の負担がありません。
また、住宅ローンの返済が終了すると住宅費が格段に安くなるという意見もありますが、その場合は20年以上かかることが一般的です。建物は時間とともに劣化していくため、壁紙の破れ、雨漏り、外壁のひび割れ、塗装の剥げなど、まとまった修繕費用が必要になることもあります。さらに、ライフスタイルの変化に伴いバリアフリーなどの設備を追加する場合は、リフォーム費用がかかります。この点で賃貸住宅は、ライフスタイルが変わっても新しい物件を探し移るだけなので、手軽さと費用の面でアドバンテージがあります。